【完全ガイド】ヨガティーチング:指導力が伸びる5ステップ

オンライン指導でも対面クラスでも “伝える力” が大切ですよね——そんなヨガインストラクターに向け、本稿では キューイング(言語化)・観察とフィードバック・シークエンス設計 という3本柱で上達の道筋を示します。学びの段階を5ステップに整理し、各段階で実際に使える練習メニューも提案しましたので、今日からクラス準備に落とし込めるはずです。
まずはYOUTUBEでのティーチング自信UPの秘訣からご覧ください。

1. ティーチング上達の3つの柱

1-1 キューイング力を磨く

  • 短くて具体的な動詞+部位+方向 を1フレーズにまとめる。“腕を遠くへ伸ばす”より“腕を前へ伸ばす”の方がイメージが明確になります。
  • 呼吸と動きをセットにすることでリズムが生まれ、聞き取りやすさが2割向上したというレポートもあります。
  • 自分の癖を知るには 紙に書き出し→足りない指示をチェック する方法が効果的です。

1-2 観察とフィードバック技術

  • クラスの主役は生徒。まず“良い点”を伝えてから改善点を示すと受容度が高まりやすいと指導現場で報告されています。
  • 目線は「全体→個別→全体」の順で巡回すると姿勢の崩れを捉えやすく、接触レスでも安全管理がしやすいです。

1-3 シークエンス設計

  • ポーズの エネルギー効果(活性・鎮静)を理解し、ピークポーズへ向けて強度を段階的に上げると集中度が増します。
  • “守破離”の発想で、まずは定番の型を再現→意図に合わせて順序を組み替える、という二段階学習が推奨されています。

2.5ステップ練習プログラム

ステップ目的やり方目安期間
Step 1: 自己録画自分の口癖・空白時間を可視化スマホ横置きで10 分クラスを録画し観察1 週間
Step 2: スクリプト→キュー化長い説明を短縮書き出した文章を5~7語に要約2 週間
Step 3: ピアレビュー客観的フィードバックヨガインストラクー同士で練習会をし、コメントをもらう2 週間
Step 4: オフマット練習観察眼強化公園やカフェで姿勢を観察し、脊柱・骨盤の傾きをチェック
心の中でキューイングしてみよう
1 週間
Step 5: リアルタイム改善即時修正力クラス後にアンケート→次回に反映継続

3.よくある課題と解決ヒント

課題解決アクション
キューが早口になる文末を母音で伸ばし呼吸を合わせる練習を行う
ポーズの細部を見落とすまず足元→骨盤→胸郭→頭部の順にチェックするルーチンを設定
フィードバックが刺さらない“自分ごと”になる問いかけ(例:「ここでどこに呼吸が入りますか?」)を添える
シークエンスが単調エネルギーカーブを「上げる→維持→沈静」で描くテンプレを活用

4. プロとして成長し続けるために

  • 記録→分析→修正 の PDCA を月1で回す。録画ファイルに日付とテーマを付けておくと変化が追いやすくなります。
  • オンラインでレッスンする方は、音声・映像機材をアップグレードすると、自分の声量・視線がクリアになり改善点を発見しやすくなります。
  • 生徒に頼らず ヨガの先生同士のコミュニティでフィードバック をもらうと指導力アップが早いとの声が多く上がっています。
    enyoginiでは月一勉強会を開催しているので、ぜひご参加ください。

まとめ・次のアクション

ティーチング上達は「①わかりやすく言う ②相手をよく見る ③意図ある流れを作る」の反復で必ず伸びます。それぞれを5ステップ練習に当てはめ、まずは今週中に Step 1 の自己録画 を始めてみてください。2週間後にはキューイングでの余計な言葉が減り、生徒の動き出しが滑らかになる変化を体感できるはずです。
みんなで成長していけますように!